MARIYOSHI blog

日々の記録です。

【第一子不妊治療】転院・人工授精・体外受精の決断

ご訪問ありがとうございます。まりよしです。

第一子の出産を終えて、振り返って書いています。

今回は、不妊治療施設への転院から体外受精のを決断するまでの内容になります。

少しでも読まれる方のお役に立てますように。

 

【第一子出産までの治療歴】

2019年11月:予防接種後2ヶ月避妊→本格的に妊活開始!

2020年4月:産婦人科に初めて受診しタイミング療法開始

2020年8月:不妊治療施設へ転院し人工授精3回

2020年12月:体外・顕微受精へステップアップ

2021年1月:採卵1回目(凍結胚2個)

2021年2月:移植1回目(凍結胚)

2021年3月:着床確認→陽性

2021年11月:第一子出産

 

 

 

不妊治療施設への転院

不妊治療施設の選び方

最初にお世話になった産婦人科は産科メインのため、

人工授精を行うのであれば不妊治療施設への転院が必要でした。

 

私の住んでいた地域で不妊治療ができる施設は3施設ほどしかなく、

選択肢は限られていましたが、私がその施設を選んだ理由は以下になります。

 

・通いやすさ

・先生の経歴

・口コミの評価

・予約の取りやすさ

 

通いやすさについて

当時、仕事はフルタイムで働いていました。

また、ステップアップし体外受精となった場合には、通院頻度がかなり増えるので、

万が一のことも考えて、通いやすい施設を選びました。

家または会社からの物理的な距離が近いこと仕事終わりに受診できること

が私たちにとっては大事だったかなと思います。

 

先生の経歴について

クリニックを選ぶ上で、先生の経歴はやはり大きな判断基準になると思います。

私は病院を決める際に、先生の勤務していた病院や、出している論文など

徹底的に調べることがあります…笑

人柄なんかは調べても分からないので、そちらは口コミを参考にします。

 

口コミによる施設の評判について

どの施設も良い口コミ・悪い口コミはもちろんありました。

病院を選ぶにあたって、その施設との相性はかなり大事だと考えていたので、

自分たちとしてはどういったところが良いか考えました。

 

不妊治療の成功率が高い

・検査結果や治療の進め方についてきちんと教えてくれる(スタッフさんでもよし)

・私たちの意見にも耳を傾けてくれる

 

この3点が私たちの中で大事ということになりました。

 

不妊治療の成功率については、治療成績という形で公開している施設があります。

治療成績については、私たちではどの施設の成功率が高いなどの判断ができないので、

あくまでも参考程度という形で確認していました。

 

その他については、口コミを見ながらどんな施設かについて想像し、

自分たちと合いそうな施設を選ぶことにしました。

人によって感じ方は様々だと思うので、鵜呑みにするつもりはありませんでしたが、

それでも病院を選ぶ上では貴重な情報源だと思っています。

 

予約の取りやすさについて

最後に、初診予約を取ろうと3施設との調べてみたところ、

1つの施設はかなり人気で、初診予約を取るのも2ヶ月・3ヶ月先という状況でした。

こちらの施設はHPを見ても不妊治療にかなり力を入れていることが分かり、

口コミ数を考えてもきっと人気の施設なんだろうなあと思いました。

 

私は仕事と両立して治療を進めなければならなかったので、

待ち時間が長くなったり、希望日に予約が取れない、融通がききにくいというのは

避けたいものでした。

 

とはいえ、人気なのには理由があるのでとても迷いました。

 

最終的な決断として

最終的には、家や会社から2番目に通いやすく、きちんとした治療実績があり、

比較的待ち時間が短そうな施設を選びました

 

悪い口コミでは、先生の言い方がきついなど不安な点もありましたが、

私はどちらかというとハッキリと言って欲しいタイプだったのと、

良い口コミでは、質問に対してはきちんと回答してもらえるというものがあったので、

こちらに掛かってみようと選択しました。

 

もう一つ、人気のクリニックでは先生の治療方針が絶対で、

こちらの都合等を聞き入れてくれないという口コミがあったので、

混雑していることも考えてそちらを選ぶのはやめることにしました。

 

余談 ー仕事と治療の両立についてー

当時は不妊治療について何もわかっていなかったので、

自分の仕事のスケジュールに合わせて治療をしていきたいと考えていましたが、

不妊治療、特に高度不妊治療(体外受精等)を経験して、それは甘かったと思います。

 

もちろんどうしても外せない予定があった場合に、取れる選択肢は多々ありますが、

その予定を優先すると、治療をスキップしなければならないということもあります。

(もちろんそれまでにかけた時間・お金は返ってきません。)

 

仕事と両立して治療をする女性の方は多いと思うので、

指定された日に受診ができるように、周りの協力は不可欠だと思います。

 

治療されている本人も、職場の方の理解を得る努力をするのはとても大事ですし、

職場の方も、治療をされている方がいる場合は、耳を傾けてあげて欲しいと思います。

 

不妊治療施設での人工授精について

初診について

以前通っていた産婦人科の紹介状を持って私一人で受診しました。

(私が第一子の治療した時は自費での診療だったので、

特に夫婦二人で受診をしなければならないとかそういったことはありませんでした。)

 

問診ではこれまでの経緯を話して、主人の精液検査の結果も渡して、

私たちとしてはすぐに人工授精を試したいという希望も伝えました。

 

前回の産婦人科である程度の検査をしていたからか、

こちらでは不足分の検査だけを行うことに。

 

そして、お世話になっていた先生は、私たちの意思を尊重してくれる方で、

旦那さんの精液所見は良いとは言えないが、人工授精でも大丈夫なレベルとのことで、

一度してみましょうと、卵胞の状態を見ながら人工授精をすることになりました。

 

初めての人工授精

人工授精当日は、旦那に診察予約時間の2時間前以降に精液を採取してもらい、

私が受付に提出するという流れでした。(旦那は受診しません。)

 

その後、提出した精液を洗浄・濃縮処理してもらい、子宮の中に戻します。

 

採取した精子を子宮の中に戻す処置は思っていたよりも簡単で、

ちょっとチクッとしたかな?くらいで、特に痛みもなくすぐに終了しました。

 

そして5分ほど休憩し、排卵を促すためhcg5000mgの注射をし帰宅しました。

 

人工授精の結果

初めての人工授精を終え、旦那の精子所見もそこまで悪くなかったため、

自分で検査薬を使うときはドキドキしたのを覚えています。

 

しかし、結果は見事に陰性。(真っ白でした)

 

結局人工授精は3回実施しましたが、どれも真っ白陰性でした。

 

私は3回ともフライング検査*1をしていたので、検査薬が反応すらしないのは、

もしかしたら受精自体していないのかもしれないと思いました。

というのも、旦那の精子所見が良くなるどころか悪くなっていたのです。

 

そこで、私は旦那に体外受精へのステップアップについて相談しました。

余談 ー卵子精子が出会うまでー

受精するには、卵子1個と精子1個があればよいという訳ではありません。

卵子は膜で覆われているため、その膜を破る精子がたくさん必要です。

幕を破った後、最後の1匹が卵子と出会い受精することになります。

 

そのため、精子の量、元気にまっすぐ卵子まで辿り着く精子が必要になります。

そして、受精しても卵子精子の染色体異常で成長しないということもあります。

 

不妊治療を終えて、妊娠とは本当に奇跡なんだなと実感しました。

 

体外受精へのステップアップ

体外受精へのステップアップについて、その人の状況にもよりますが、

一般的には人工授精を5〜6回行っても妊娠しない場合に検討すると言われていました。

 

そして、旦那に相談した当初は、体外受精について以下の理由から渋られていました。

 

体外受精そのものに抵抗感があること

・私の身体に負担がかかること

・費用がかなりかかってくること

 

旦那の意見も何となく理解した私でしたが、私はどうしても子どもが欲しかったので、

できる治療があるなら実施したいと伝えました。

 

そして、旦那にも納得感を持って前に進んでもらうためにも、

体外受精について夫婦できちんと勉強しました。

 

旦那としては、あと数回人工授精を試してもいいのではないかといった反応でしたが、

人工授精の成功率と精液検査の結果を照らし合わせて、説得しました。

 

余談 ー旦那の気持ちー

これはあとから旦那から聞いた話ですが、

妊娠できない原因が自分の精液にあると知ったときはかなり辛かったそうです。

 

当時の私は、治療をするのは自分自身でしたし、妊娠の原因が分かって、

できる治療もある中でかなり前向きだったので、旦那の気持ちに気づきませんでした。

 

今から考えれば精神的に辛かったのは旦那の方ですよね。

精液所見を良くするために、薬も服用し、ジムにも行き始め、禁酒し、

精子が温度に弱いと知ってからは膝の上でPCを触ることをやめ、

下着も風通しの良いものに変え、食生活を見直しているのに、

所見は全く良くならない。

 

よく、男性不妊の原因として挙げられる精索静脈瘤*2でもなく、原因もわからない…

 

私は旦那にかなり支えられたので、私も旦那の気持ちに寄り添ってあげるべきでした。

 

もしかすると、旦那が頑張っていたのに精液所見が良くならなかったのは、

そういった精神的に辛かったということもあるかもしれません。

 

振り返ってみて

クリニック選びについて

自分が納得して治療を受けるためにも、自分はどうしたいかと整理し、

それを叶えてもらえそうなクリニックを選べると一番良いなと思いました。

 

そして、クリニックを選ぶ際にどんなクリニックか分からない中で、

口コミは貴重な情報源だと改めて思いました。

ただし、悪い口コミについては特に慎重に見極めないといけないと思います。

今回の施設は、「言い方がきつい」と書かれていましたが、

私が感じた印象だと「悪いことも濁さずハッキリと言ってくれる」でした。

 

過去に受診した施設の話になりますが、「受付の人の態度が悪い」

と様々な方が書かれていて、それは私も同じように感じたことももちろんあります。

 

口コミは上手に使いたいなと思います。

 

人工授精について

私の当時の年齢だと、人工授精1回で妊娠しました!3回目でできました!

といったブログも多く、かなり期待していたのが正直なところです。

(旦那の精液検査の結果についても、実は4つの施設で何とかなると言われました。)

 

しかし、振り返ってみるとやっぱり旦那の所見では厳しかったのではないか?

というのが正直なところです。

(おそらく微妙なラインだったのだと思います。)

 

体外受精へステップアップをするとかなり時間も費用もかかるので、

あと数回実施しても良かったのかもしれませんが、先生に勧められるより前に、

自分たちからステップアップをしたいという意志を伝えて良かったと思います。

 

お伝えしたいことは、どういった治療も同じだと思いますが、

自分たちの意思はきちんと伝えた方が良いということです。

 

診察室って結構緊張感があるので、先生によっては伝えにくいこともあると思います。

(実際私は伝えるのが得意ではありません。)

しかし、先生が難しいなら看護師さんでもスタッフさんでも、

誰でも良いのでご自身のモヤモヤしている気持ちは伝えた方が良いと思います。

治療を受けるのは自分自身ですので。

 

皆さまが納得のいく治療を受けられますように。

 

 

★ ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 

*1:定められた時期よりも前に検査薬を使用すること。妊娠超初期でも反応することがあるが、早すぎるために反応しないこともある。

*2:精子は温度に弱いため、精索静脈瘤ができると精巣の温度があがってしまい、不妊の原因の一つになる。